第1章 新人戦 その後
大会が終わって、次の目標は次年の新人戦です。
新一年生で凄いやつが入ればいいのですが、そのあてもなく、総体もこの新人戦の勢力図で動くはず。
一年生のみのチームに練習試合してくれるはずもなく、ただただ淡々と練習するのみです。
監督は練習にたまに来てくれますが、お寺のご本尊様のように座っているだけ。
練習と言えば2台の卓球台での仲間内での試合、そして壁打ち、軍隊のような横並びの反復横とび付きの素振りが主体でした。
そんなつまらない練習中でも、そこは男の子。
天井近くの壁に湿気除けなのか綿みたいなのが吹きつけてあるのを見つけた子が居ました。
そこにバレーボールをぶつけるとぽろぽろとその綿が落ちて来るんです。
そうなるとみんなだれが一番大きいのをお落とせるかの競争です。
大人になってからそれが石綿、アスベストだったと気付いた時は、ビビりました。
クンクンと匂いを嗅いでたやつもいたし。
幸い当時の子で肺がんになった方は居ないはずです。
ラブレターや結婚式で使えそうな言葉がちりばめられてますね。
大人の男がこんな女々しい歌を歌うなんてと思ってましたが、男の弱さを素直に歌えるなんて潔いとも思えるようになりました。
正直に言うと、金髪のおねえちゃんに歌って欲しい曲です。