第1章 新人戦 2
それまで公式戦はおろか、練習試合もしたことがない状態での新人戦です。
なにもかもがとまどうばかり。
卓球はてんで知らないけど、監督は大会慣れしてて、改めて尊敬してしまいました。
みんな緊張のかたまりでしたね。
そんな中、優勝候補のO校との団体戦となりました。
その時はただただ強い学校としか認識してませんでしたが、後にこのチーム、全中で優勝してしまいます。(全中と言っても全国農協中央会ではありません。)
でもそこは南中卓球部。
点数は取れなくても笑いを取るくらいしないとね。
で事件は2番手で起きました。
なんと彼は短パンを後ろ前にはいて試合に臨んだのです。
いえいえ、さすがに笑いを取るためにわざとしたのではありません。
気付いたのは、ベンチにいる選手。
なにしろ後ろにメーカーのマークが付いてるし、ポケットが前についてる。
しょうがないので、「○○君パンツパンツ」と連呼したのですが、あまりの緊張では本人は一向に気づきません。
しまいにはみんなで連呼したのですが、応援の声にかきけされついには1ゲームが終わるまでそのまま試合してました。
アドバイスの時間、彼はトイレに駆け込んではき替えたのは言うまでもありません。
願わくば、相手の選手が気付いてなかったと祈るばかりです。
この曲はリアルタイムでは聴いてません。
ヒットした頃は洋楽は聴いてませんでしたので。
後になって名曲だと悟りました。
アメリカの労働階級の悲哀を歌った曲ですね。
当時の南中と通じるものがあります。